博多弁


実家の福岡から東京に戻ってきて四日目、特に友人と会う機会はまだ無いが、それでも気を抜くとまだ博多弁が出そうな気がする。
いつもはそんなこともないんだが、今回は何度も友人と飲む機会があったため、博多弁で夜遅くまでしゃべってばっかりだったせいに違いない。
『久しぶりやないや、何ばしよったとや?』と、2年ぶりに会った友人たちから声をかけられるにつれ、福岡に帰ってきたんだとの実感が増す。
しかし、俺もすぐに博多弁に戻るものの、東京での生活が長くなってしまったせいか100%元に戻ることはない。
『ばってんくさ、〜』とか『〜げな』という言葉に関しては、どうしてもそこまで戻ることは無かったのだ。

東京に出てくるまではみんなと同じようにしゃべっていたはずだが、スムーズに出てこない言葉もあるのは途中7年ほど帰省しなかった期間があるせいだろうか。
それにしても小さな子供が方言をしゃべっているのは、どこの言葉でもかわいいもの。
妹夫婦の家に行って3歳の甥っ子とずっと遊んだせいで、帰るときに「おじちゃん、帰らんで〜、帰らんで〜!」と半泣きの顔で言われときは、「帰るわけなかろうもん!」とちょっと言いそうになったりならなかったり……

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