秋葉原散策
今回の目的はPCのマザーボード(パソコンの中にあるメイン基板)を購入すること、それも現在使っているものと全く同じものをである。
自宅のPCが現在不調になっているのだが、その原因はマザーボードにある。
詳しく言うと、マザーボードに多数コンデンサが付いているのだが、そのコンデンサがあまり質の良いものでなく、使用と共に膨らんだり液漏れしたりし、その結果PCがどんどん不調になってくるのだ。
二年ほど前に同様の現象が発生し、その時は全く同じマザーボードを中古で探してきて、不調のものと入れ替えることで正常に戻った。
その時不具合が出たマザーと全く同じものに変えたわけだから、またいずれ発症するであろうことは予想しており、結局予想どおり発症。
だから今回も同じ処置をと考えて秋葉原に向かった。
前回はそんなに苦労することなく発見できたが、今回は目的のマザーボードが発売から数年も経っており、すでに秋葉原から消えている可能性が高いということが考えられる。
しかしそこは世界の秋葉原、Akihabara Electric Cityである。
その辺では見つからない貴重な品々だって秋葉にはゴロゴロころがっている可能性だって否定できない神秘の場所なのだ。
(ちなみに秋葉原は昔、その名のとおり「あきばはら」という読み方だったそうだ)
絶対に探し出すぞと気合を入れ、きれいになった秋葉原駅の電気街口を出ると、早速そこにメイドが!
「これが秋葉の新名物、メイドさんなのかっ!」
一昔前はラジオや無線、その後PCやゲーム、そして今はコミック・アニメ・メイドさん、秋葉原はいつ来てもコアな場所だ。
メイドさんといっても単なるチラシ配りのお姉ちゃんなので置いといて、早速中古品を取り扱っている店を重点的に回りだす。
減ってきたと入ってもPCショップはまだまだ秋葉のメイン、数はかなりあるのだが、中古PCではなく中古パーツを取り扱っているところはそう多くはない。
何か置いてそうだと思ったら手当たり次第に店に入るものの、やはり中古パーツはそれほど置いてなかった。
前回のときに購入したツクモなら!と思い、期待しながら行ってみたが、俺が求めている世代のマザーボードは全く置いておらず、中古市場からもすでに消え去っていた。
他にもソフマップの中古パーツ店や、名前も覚えてないジャンク屋など色々とまわり、さらにまだ新品として古いものを売っているかもと色々なショップを回るものの、やはり俺の求めるものが古過ぎて結局見つけ出すことは出来ずじまい。
目的を達成できなかったガッカリ感に打ちのめされ、空腹感はあったものの食事をする気もなくなり、結局そのまま帰宅の途についたのだった。
今回の散策でゲットしたものといえばモスバーガーの前で配られていたウチワと、自宅近くの駅前で買ったサマージャンボ宝くじ¥6,000分……秋葉と何の関係もないじゃん!
よし!現在のPCは見切りをつけ、この際新しいPCを買おう!買っちゃおう!
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